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2024年11月1日(金)に、専門能力開発支援部門公開講座「特定行為研修修了者の臨床現場での活躍推進に関する実践報告」を開催しました。


寺島敬子氏(長野県健康福祉部 医師・看護人材確保対策課 企画幹兼看護係長)からは、長野県の特定行為研修に関する取組として、第8次医療計画および第3期信州保健医療総合計画における数値目標や施策の展開および特定行為研修に関する補助について具体的に解説いただきました。

中山秀明氏(下伊那厚生病院 医療安全管理部感染対策室長 感染管理認定看護師・特定行為研修修了者)からは、特定行為実践活動の利点として、日常看護場面での臨床推論の応用や専門職としての役割認識のさらなる向上に加え、看護師・医師等の時間的精神的負担の軽減にも寄与していることを報告されました。また所属病院における特定行為実績数や依頼元・指示形態・対象者背景などの現状から、特定行為の実施のみが目的ではなく、患者に一番近い立場の看護師が臨床推論や病態判断を駆使することで、患者の状態にあわせたタイムリーな対応が可能である患者へのメリットを強調されました。

廣田光恵氏(糸魚川総合病院 看護部長、感染管理認定看護師)は、認定看護師と特定行為研修の企画運営の経験をもつ看護管理者として、明確な方向性を示し伝える重要性、スペシャリスト自身の思いと組織が求める役割のすり合わせにおいて、「対話」を用いて、理解の程度や認識のずれを把握すること、支援の姿勢を保ちつづけ、目指す姿を共に考えることについて、熱意を持って報告いただきました。

参加者からは、特定行為研修終了後に、所属施設でどのように認知を得て活動すればよいか、医師との連携強化に向けた具体的な働きか方など、臨床現場における自身の活動に関する質問があり、特定行為研修修了者およびトップマネジャーの立場として具体的な活動や組織対応について丁寧な回答を得て、解決の糸口が得られました。

専門能力開発支援部門公開講座では、長野県における看護実践に関する課題解決に向け、各施設における看護実践等の共有を目的に企画しています。みなさまのご参加を心よりお待ちしています。

長野県看護大学 看護実践国際研究センター 専門能力開発支援部門
渋谷美香、井本英津子、中畑千夏子

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