長野県看護大学
看護実践国際研究センター

異文化看護国際研究部門

Department of International Research in Cross-Cultural Nursing

     
 

サモア国立大学(National University of Samoa)との共同研究事業

訪問期間:2002年3月31日〜2002年4月14日
     
今回のミッション:
・生活習慣病予防プログラム開発に向けた小児のライフスタイルに関する調査計画の策定
担当:内田雅代(小児看護学教室教授)
 サモアにおいて社会問題ともなっている成人期の糖尿病の予防を考えるために、小児期のライフスタイルに注目し調査を行う。小児のライススタイルの実態および小児の健康に対する考え方を調査し、ライフスタイルに影響しているさまざまな要因を明らかにする。この研究に共同で取り組むことで、カウンターパートであるサモア国立大学看護学部教員にとって、この領域の研究方法を学ぶことができるとともに、研究結果の活用として、サモアの小児の健康に寄与するプログラムへの示唆が得られる可能性があると考えられる。

・量的研究に必要なコンピュータの整備およびデータハンドリング技術の教授
担当:前田樹海(生活援助学教室講師)
今回、調査研究法および予防プログラム開発法の技術移転に際し題材とする、地域の母子を対象とした大規模な質問紙調査では、その分析の過程において大量のデータを取り扱うことが要求されるため、コンピュータの使用は必須のものと考えられる。また、調査研究のプロセスにおいて、データ分析に限らず、研究者間のコミュニケーション、レポート作成、プリゼンテーションなど、データおよび成果の共有やディスカッションを行なうに際にもコンピュータは不可欠である。
9月の先発隊の報告によれば、サモア国立大学看護学部では、看護教員が専用に使用できるコンピュータはなく、学部内で共同使用しているコンピュータも台数が限られており、しかも、インターネット接続されていない。また、収集したデータが個人情報であることを考慮すれば、学部内で共同使用するコンピュータでは、ひじょうに不都合である。
そこで、今回のサモア訪問では、プロジェクトに参加するサモア国立大学看護学部教員が専用に使用できるコンピュータを配備し、研究に必要なアプリケーションの取り扱いを指導するとともに、ネットワークに接続し、長野県看護大学の研究者とのコミュニケーションをとるための仕組みを確立する。そのために、教員が専用に使用できるパソコンを調達し、現地に配備する。

 
     

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